#11 歯医者へ
歯医者へ行く。
マスクをした美人女医さんは魅力的だが、彼女たちに会いに行くわけではない。
(女医さんたちと合コンもしてみたいが、マスクを外した彼女たちに会う勇気は無い。)
3〜4か月に1度の定期検診(クリーニング)だ。ぼくは自慢じゃないがここ数年虫歯になった事はなく、歯医者に行くのはこの定期検診へ行く時のみである。
ぼくが定期検診へ行く大きな理由はズバリ口臭予防。
口臭に関しては、自分のものだろうが他人のものだろうが、ぼくは本当に敏感である。口臭が強い人に出会うと、それが朝の寝起きの臭いなのか、それとも歯ブラシで磨いても取れない部分に食べかすが詰まりそれが長時間放置されている臭いなのか、はたまたコーヒー&シガレットコンビの臭いなのか、分析せずにはいられない。口臭ソムリエと言ってくれてもいい。ドラクエの職業に "戦士" "魔法使い" に続いて "口臭ソムリエ" が無いのを嘆いた事もある。(スクエニさん、どうにかなりませんか?)
駅チカにある数年前に出来たばかりのこの歯医者の待合室は、広さこそ無いものの清潔感がしっかりと保たれており非常に好印象だ。白い床のタイルがいつ行っても光沢を放っている。しかし、ぼくがその待合室に長く座る事はない。なぜなら、すぐに「長澤さん、中へどうぞ」と診察室へ招かれてしまうからだ。予約客への時間の割り当てが完璧なのだろう。待ち時間がほとんど無いのだ。何度か通っているものの、ぼくが待合室の椅子を温めた経験はまだ無い。秀吉泣かせの歯医者である。
ぼくの担当をしてくださっている女医さんは、施術中にぼくに口を開けて欲しい時は
「あいてください」と言う。「あけてください」ではなく「あいてください」である。
ぼくの口が自動的に開閉しているとでも思っているのだろうか。まるで「開けゴマ」のようなノリで言ってくる。女アリババかよ(口を閉じて欲しい時は「閉じてきてください」と言う)。最初は違和感を感じたこの言い回しも、今では「ふふっ、方言なのかな?」と可愛く思える。しかし腕は完璧で痛みや不快感をこちらに感じさせることなく施術は終わった。毎度の事ながら素晴らしい技術である。
定期検診(クリーニング)を終えてから数日はコーヒーなどの色素が強めの飲み物は摂取しないようにしている。せっかく自然な白さを取り戻した歯に着色する恐れがあるからだ。ぼくは渋々、淡路島コーヒープリンを購入して家路に着いた。
(淡路島コーヒープリンは本当に美味しくて今ぼくのブームです。)
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