#87 『主戦場』
映画『主戦場』を見て
周囲の人が「見るべき」と口をそろえるこの映画を見た。
非常にショッキングな内容であった。
慰安婦問題を軸にして、日本の裏側が見えてくる。
左右翼両陣営からのインタビューで、双方の言い分を知る。
隠蔽体質の日本の中枢の姿が浮き彫りにされる。
「こんな日本に誰がした」とか「こんな日本は滅ぶべきだ」とか、そういう言葉をSNSで目にする。
そんな気持ちになる人がいるのもわからなくはない。というか、むしろよく解る。
でもこれらの問いに対しての解は、おそらくこんな日本にしたのは政治だし、その政治を作ったのはぼくたち国民だ。
(恥ずかしい話だがぼく自身この慰安婦問題というものに特に強い関心を抱いてはいなかった。
そういう無関心さが現在の日本をつくるのに加担したのは明らかであり、反省している。
しかしその一方で、7年間かけて「慰安婦問題など無かった」と結論づけられたアメリカの調査が、日本ではなくドイツを調査した結果だったという事を知るのはなかなか難しくね!?という気持ちも拭えない。この事実を知った時ぼくは言葉通りの意味で息を呑んだ)
仮設住宅の問題が解決していないなか原発を再稼動させ、反対の署名を無視して辺野古の埋め立てを強行する。そんな、現地の人たちの悲痛な叫びが届かない国にした責任は、政治家にも有権者にもある。
この映画を見てからうまく寝られない日々がよくある。
*本文と全く関係ないが、今ぼくはジョディ・フォスターにハマっている。
今更ながらとても素晴らしい女優だと思う。
羊たちの沈黙が代表作と言われるが、ぼくは『コンタクト』と『フライト・プラン』が好きだ。
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