#39 天網恢恢疎にして漏らさず
まだ幼いころ。
ぼくは「お天道様が見ているから悪いことはすんな」と言われても、
「おれにお仕置きするほどお天道様も暇じゃないだろ。」とわかったような顔をして、
上履きのかかとを踏みつぶしたり、給食を1人だけお代わりしたり、滝廉太郎に落書きをしたりと、それはそれは暴虐の限りを尽くした。
成長するにつれ、どこかで気づく。
「お天道様というのは自分を指している」という事を。
何か悪い事をすると、それが誰も見ていなくても自分は知っているし感じている。
隠蔽してもどこかに負い目ができてしまい、居心地の悪い感じになる。
そして多分必ずバレる。隠し通すことはできない。
正直に生き続けるのは難しいかもしれないけど、
嘘をついて生きる道が楽だとは思わない。
自戒も込めて。
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