#32 卒業前夜
2019年2月20日、TokyoComedyStore:Dを卒業する。
約3年前に「即興祭」という1週間インプロをやり続けるイベントを経て「このメンバーでやったら面白いかもね」と9名の有志が募り結成された。
祭は準備をしている期間が楽しいとはよく言ったもので、結成時のモチベーションを保てないと気づいた時、ぼくは団体から離れることを決めた。
世界は広く、少人数で60〜90分間のノンストップの即興芝居をやっている事や、
お客さんと2人だけでやっているパフォーマーが存在する事を知った僕は、
その高いハードルに挑戦してみたくなった。
インプロは、
お笑いとはまた別の次元で人を笑わせる事ができるし、
台本のある芝居と同じように人を感動させる事ができる。
嗚咽するほど泣いている筈なのにおかしくて笑ってしまう、とか、
笑っているのにどこか切なくて涙が出てしまう、とか、
ぼくは、観客にそういう複雑な感情を揺り起こさせるような表現をできるプレイヤーで在りたい。
おかしいだけの表現ではやってても見てても物足りなく感じるようになってしまった。
やり残したことも感慨深くも今はまだ無く、ただただ卒業ライブが待ち遠しいばかりである。
実際に卒業を迎えたらまた違う感情が芽生えるのかもしれない。
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